2014年7月30日水曜日

きれいごと

人との間に介在するものがあれば
自分を見つめ直すことは難しい
こうしたいと思えるときに
そうできるのは幸せなことで
孤独を愛せばなお
幸せに終れるだろう
おそらくはその窮屈さに
みな
「こんなはずではなかった!」
と思っている最中なのだ
そもそも、
家族を作るということは
そう容易いものではない
孤独を愛せばなお

それでも
人との間に介在する物がなければ
本物の孤独は知れない

超えたいと思う
その次のところへ
諦めずに
働いていれば
太陽の様になれるかもしれない
すべてを許す
太陽に

だからひとりできれいごとばかりならべていないで
人と関わって自分の毒を出してみるといい
これは自分ではないと
目を背けたいくらい

わたしはそこを超えたい
きれいごとを並べるマエに
一度すべてのよごれを
つきつけて
それでもなお意味があるかを
見てみたい
毒にやられぬよう
太陽になれるよう

2014年7月21日月曜日

かもめ食堂

神戸に住んで、まだ子供も居なかった頃
わたしは思いつきでよく街に出た。
雑誌で見たお店を探して、カフェでお茶を飲んで
とても優雅に過ごさせてもらったなあと今になって思う。
そんな頃ミニシアターでやっていた『かもめ食堂』をひとりで観に行った。
観終わった後は心が凛として
早足でひと駅くらい歩いた。
穏やかな癒しの映画なのにパワーをもらったような不思議な感覚。
それ以来は、DVDを借りたりすることもなく一度も観ていなかったけれど、
心のベストテンにはきっと入る好きな映画だったのは間違いなくて。
どうしてもう一度観ようとしなかったのか不思議なくらい。
なにごともそうすべき時というのはあって、
録画して放っておいたのを
観るべきときがきたと感じてやっぱりひとりで観た。
人は働かずにゴロゴロしているよりも
働いて疲れる方が
元気でいれるのだな。
わたしにも何かが出来るかもしれない。
やりたくないことはやらない勇気。
自分んで決めたことに責任をとる勇気。
逃げずにここに居る勇気。
諦めずに前を向いて。
まじめにやっていれば大丈夫、そのうちうまくいく。
主人公のサチエさんは言ってた。